「スシローの大トロっていくら?」「110円って本当?」「そもそも中とろと何がちがうの?」——回転寿司でいちばん心が躍るネタといえば大トロです。でも、いざ調べると値段の情報がバラバラで、どれが正しいのか分かりません。
その理由はシンプルで、スシローの大とろは「お店によって値段がちがう」うえに「いつも売っているわけではない」からです。この記事では、編集部が2026年8月17日に価格区分のちがう3店舗の公式メニューを開いて実際に比べた結果と、直近1年分のプレスリリースをたどって作った特価フェアの年表をもとに、大トロの正体から「いちばんお得に食べる方法」までを中学生でもわかる言葉でまとめました。
そもそも大トロはマグロのどこ?
マグロは、体のどの部分かによって呼び名が変わります。マグロ専門の仲卸業者の解説によれば、部位のちがいはこう整理できます。
| 部位 | 体のどこ? | 脂の量 | 味の印象 |
|---|---|---|---|
| 赤身 | 中心の骨に近いところ | いちばん少ない | さっぱり。マグロ本来の風味 |
| 中トロ | 赤身とトロが混ざったところ | 中くらい | 脂と赤身のバランス型 |
| 大トロ | 内臓を守っている腹側 | いちばん多い | 口の中でとろける濃厚な甘み |
ここで覚えておきたいのが、大トロは腹側にしかないということです。1匹のマグロから取れる量が限られているため、どうしても値段が高くなります。回転寿司で大トロが「特別なネタ」あつかいされているのは、そもそも数が少ないからなのです。
【独自調査】スシローの大とろは、店で値段がちがう
スシローは全国の店舗を「郊外型」「準都市型」「都市型」の3つに分け、家賃や人件費に応じて同じ商品でも値段を変えています。プレスリリースに書かれている「110円~」の「~」は、この価格区分のことです。
そこで編集部は、川崎市内にある区分のちがう3店舗の公式メニューを同じ日に開き、まったく同じ商品の値段を並べてみました。
| 商品名 | 川崎野川店 (郊外型) |
川崎子母口店 (準都市型) |
武蔵小杉店 (都市型) |
差額 |
|---|---|---|---|---|
| 大とろ(フェア商品) | 110円 | 120円 | 140円 | +30円 |
| ジャンボとろサーモン(フェア商品) | 110円 | 120円 | 140円 | +30円 |
| 特ネタ中とろ(通常商品) | 180円 | 190円 | 210円 | +30円 |
| 厳選まぐろ赤身(通常商品) | 150円 | 160円 | 180円 | +30円 |
| 天然本鮪7貫盛り | 1,250円 | 1,280円 | 1,340円 | +90円 |
結果は見てのとおり、同じ大とろでも郊外型と都市型で30円の差がありました。4人で2皿ずつ食べれば240円のちがいになります。ニュースで見た「110円」は、いちばん安い区分の店舗の値段だと覚えておきましょう。
ちなみに価格区分は、にぎりのいちばん安い皿の値段で見分けられます。今回の3店舗はそれぞれ120円・130円・150円で、きれいに3区分に分かれていました。自分の行く店がどの区分かは、公式サイトの店舗別メニューを開けばすぐ分かります。
この価格区分は、ラーメンやうどんなどのサイドメニューにも同じように効いています。くわしくはスシローのラーメン全種類ガイドでも検証しています。
カロリーで見るスシローのトロ系メニュー
「大トロは脂が多いからカロリーも高そう」と思いがちですが、公式メニューに表示されている数字を並べると、意外な結果になります。
| 商品名 | カロリー(1皿) | 郊外型の価格 | 1kcalあたりの値段 |
|---|---|---|---|
| 大とろ | 53kcal | 110円 | 約2.1円 |
| 特ネタ中とろ | 69kcal | 180円 | 約2.6円 |
| ジャンボとろサーモン | 77kcal | 110円 | 約1.4円 |
| 厳選まぐろ赤身 | 78kcal | 150円 | 約1.9円 |
| 天然本鮪7貫盛り(7貫) | 415kcal | 1,250円 | 約3.0円 |
注目したいのは、大とろが53kcalと、この中でいちばん低いことです。脂がいちばん多い部位なのに数字が小さいのは、大とろが1皿あたりのネタの量が少ない「特別ネタ」だからと考えられます。なお、公式メニューには1皿が何貫かの表示がないため、貫数については各店舗のタッチパネルや実物で確認してください。
いずれにしても、「大トロを食べるとカロリーが跳ね上がる」というのは思い込みだと分かります。赤身1皿(78kcal)より低いのですから、カロリーを気にして大トロをがまんする必要はあまりなさそうです。
大とろは「いつも売っている」わけではない
ここが多くの人が混乱するポイントです。スシローの「大とろ」は、基本的に期間限定のフェア商品です。通年で並んでいるトロ系は「特ネタ中とろ」(180円~)のほうで、大とろは特価フェアのタイミングでしか登場しません。
だから「この前は110円だったのに、今日は売っていない」ということが起こります。大トロ目当てで行くなら、フェアをやっているかどうかを先に確認するのが鉄則です。
【独自集計】110円フェアはいつ来る?直近の特価フェア年表
では、大トロが安くなるフェアはいつ来るのでしょうか。編集部が公式プレスリリースをたどって、直近1年分のトロ系特価フェアを時系列に並べました。
| 時期 | フェア名 | 対象のトロ系ネタ | 特価 | 販売予定数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年8月6日~8月24日 | 夏得ネタ | 大とろ | 120円~ | 698万食 | 19日間 |
| 2026年1月9日~1月25日 | すし初め!お得に腹一杯! | 特ネタ中とろ (通常180円~) |
110円~ | 非公表 | 17日間 |
| 2026年8月5日~8月18日 | 夏のおすしフェア | 大とろ | 110円~ | 763万食 | 14日間 |
この年表から、3つの傾向が読み取れます。
- トロ系の特価フェアは「夏」と「お正月」に来やすい。お客さんが多い時期に、看板ネタを目玉に置く戦略が見えます。
- 値段はむしろ下がっている。2025年夏の大とろは120円~でしたが、2026年夏は110円~。多くの食品が値上がりしている中で、10円安くなっているのは注目に値します。
- 数量は増え、期間は短くなった。販売予定数は698万食→763万食と約65万食増えた一方、期間は19日間→14日間に短縮。「短期集中で一気に売る」形に変わってきていると言えます。
期間が短くなっているということは、「今度の週末に行こう」と先延ばしにすると終わってしまうリスクが高いということです。フェアの告知を見たら、早めに動くのが正解になりつつあります。
フェアが終わっても大トロを食べる方法がある
今回のフェアでもうひとつ見逃せないのが、商品ごとに販売期間がバラバラだという点です。
| 商品名 | 価格 | 販売期間 | 販売予定数 |
|---|---|---|---|
| 大とろ | 110円~ | 2026年8月5日~8月18日 | 763万食 |
| ジャンボとろサーモン | 110円~ | 2026年8月5日~8月18日 | 477万食 |
| 北海道産 つぶ貝 | 260円~ | 2026年8月5日~8月18日 | 70万食 |
| 天然本鮪7貫盛り | 1,250円~ | 2026年8月5日~9月27日 | 84万食 |
| 北海道産 上いくら | 360円~ | 2026年8月5日~8月30日 | 39万食 |
| うなぎ 梅しそおろし | 180円~ | 2026年8月5日~8月30日 | 68万食 |
| てりたま軍艦 | 120円~ | 2026年8月5日~8月30日 | 95万食 |
| 炭火焼き牛カルビ | 140円~ | 2026年8月5日~8月30日 | 150万食 |
ここに、この記事でいちばん実用的なポイントがあります。大とろ単品のフェアは8月18日で終わりますが、「天然本鮪7貫盛り」は9月27日まで販売されており、その中に大とろが1貫入っています。
つまり8月19日以降に大トロを食べたくなったら、この盛り合わせが現実的な選択肢になるということです。中身は大とろ、中とろ3貫、漬け赤身、中とろ焦がし醤油、ねぎとろ包みの7貫。部位ごとの味のちがいを一皿で比べられる構成になっています。
盛り合わせは「買い」なのか、計算してみた
1,250円という金額を見ると高く感じますが、1貫あたりに直すとどうでしょうか。
| 買い方 | 金額 | 1貫あたり | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 大とろ(フェア中・郊外型) | 110円 | — | 大トロだけを好きなだけ食べたい |
| 特ネタ中とろ(通常) | 180円 | — | いつでもトロが食べたい |
| 天然本鮪7貫盛り | 1,250円 | 約179円 | いろいろな部位を食べ比べたい/フェア終了後 |
結論はこうです。フェアをやっている間は、大とろを単品で頼むほうが圧倒的にお得。1貫あたり約179円の盛り合わせより、110円の単品のほうが安いからです。ただし盛り合わせには「漬け」「焦がし醤油」といった手をかけたネタが入っていて、単品では買えません。安さを取るなら単品、体験を取るなら盛り合わせという使い分けになります。
大トロをお得に食べる4つのコツ
1. 郊外型の店舗を選ぶ
今回の調査では、同じ大とろでも郊外型と都市型で30円の差がありました。少しでも安く食べたいなら、駅前ではなくロードサイドの店舗を選ぶという手があります。
2. フェアの告知を先にチェックする
スシローの新商品情報は、公式サイトの「おすすめ」ページやプレスリリースで事前に告知されます。大とろが出るタイミングを知っておけば、無駄足になりません。
3. 期間の後半をねらわない
販売予定数に達すると、期間の途中でも終了します。期間が14日間と短くなっている今、始まってすぐの平日が最も確実です。混雑を避ける意味でも平日の昼は狙い目です。
4. 品切れ情報を出発前に見る
スシローの公式サイトには、店舗ごとの品切れ情報を確認できるページがあります。行く前に見ておけば「着いたら売り切れていた」を防げます。
よくある質問
Q. スシローの大トロはいくらですか?
A. 2026年8月のフェアでは税込110円~でした。ただし店舗の価格区分によって変わり、編集部の調査では郊外型110円・準都市型120円・都市型140円という差がありました。
Q. 大トロはいつでも食べられますか?
A. 基本的に期間限定のフェア商品です。通年で販売されているトロ系のにぎりは「特ネタ中とろ」(180円~)になります。
Q. 大トロのカロリーはどのくらいですか?
A. 公式メニューの表示では1皿53kcalでした。厳選まぐろ赤身(78kcal)や特ネタ中とろ(69kcal)より低い数字です。
Q. 大トロと中トロはどうちがいますか?
A. 大トロはマグロの腹側にある最も脂が多い部位、中トロは赤身とトロが混ざった中間の部位です。大トロは腹側にしかないため、量が限られています。
Q. フェアが終わったあとに大トロを食べる方法はありますか?
A. 2026年のケースでは「天然本鮪7貫盛り」(1,250円~)に大とろが1貫入っており、こちらは9月27日まで販売されています。時期によって内容は変わるため、最新のメニューを確認してください。
まとめ:値段は店で変わり、大トロは「期間限定の主役」
スシローの大トロについて、今回の調査でわかったことを整理します。
- 大トロはマグロの腹側にしかない部位。量が限られているから特別あつかいされる
- スシローの大とろは店舗の価格区分で110円~140円と差がある(編集部調べ)
- カロリーは1皿53kcalと、赤身や中とろより低い
- 大とろは通年商品ではなく期間限定。通年のトロ系は特ネタ中とろ
- 特価フェアは夏とお正月に来やすく、値段は下がり期間は短くなる傾向
- フェア終了後は盛り合わせに入っている大とろが選択肢になる
「110円」という数字だけを見て出かけると、店によって値段がちがったり、フェアが終わっていたりして肩透かしを食らうことがあります。行く店の区分と、フェアの期間。この2つを先に確認するだけで、大トロ体験の満足度は大きく変わります。なお価格・販売期間・内容は変更されることがあるので、お出かけ前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
この記事を書いた人
スシ食いねぇー編集部。回転寿司チェーンの公式メニューとプレスリリースを定点で確認し、価格・カロリー・販売期間の変化を記録しています。本記事の価格とカロリーは2026年8月17日に公式サイトで確認した内容にもとづきます。
参考文献
- この夏、スシローでお腹いっぱい食べてほしい!税込110円~!「大とろ」「ジャンボとろサーモン」が登場!(株式会社FOOD & LIFE COMPANIES/2026年8月3日)
- スシローですし初め!お得に腹一杯!「特ネタ中とろ」「濃厚うに包み」が税込110円~で登場(同社/2026年1月7日)
- 川崎野川店のメニュー(株式会社あきんどスシロー 公式)
- 川崎子母口店のメニュー(株式会社あきんどスシロー 公式)
- 武蔵小杉店のメニュー(株式会社あきんどスシロー 公式)
- スシロー”110円”の「大とろ」「ジャンボとろサーモン」など夏の新メニューが登場!(グルメWatch/2026年8月5日)
- 2025年8月6日から期間限定でスシロー「夏得ネタ」フェア開催!大とろなどが税込120円~登場(えん食べ)
- 今更聞けないマグロの部位!(マグロ専門仲卸 丸長)

